パリ天文台(2)2006年10月29日 19時38分50秒


パリ天文台の絵葉書は、今のところ4枚手元にあります(時代はすべて1910年ごろのもの)。あれこれ絵葉書が残っているのは、グリニッジと同じく、一種の観光名所化していたためだと思います。

写真の左端には、昨日の絵葉書に写っていた大ドームが見えます。その足元に設置された巨大な反射望遠鏡が今日の主役(1877年完成)。左手の小屋は可動式で、レール軌道が足元に見えます。望遠鏡ではなく、小屋のほうが動く仕組み。

キャプションには、

「口径1.2メートル、焦点距離7.2メートルの大望遠鏡。
 エシャンによる建造。主鏡はマルタン製。
 総重量10トン」

とあります。まことに堂々たる姿ですが、実際には一寸の風でも本体がブルブル震動するため、その見かけほどには十分な働きをしなかったと言われます。

ところで、左手に立つ逞しいひげの老人。チョコンと帽子をかぶり、腕まくりにチョッキ姿。宮崎アニメによくこういう人物が出てきますね。天文台の主のような姿が頼もしい。

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