鉱石(イシ)をみながら酒をのむ2010年08月19日 16時51分32秒

…というコピーが光っている、「鉱物Bar」という素敵なイベントを、主催者のフジイキョウコさんにコメント欄で教えていただきました。

■ 鉱物Bar ■
 8月18日(水)~8月29日(日)<会期中 月・火曜日休>
 15:00~21:00
 会場 ギャラリーみずのそら(東京都杉並区西荻北5-25-2)
 MAP  http://www.mizunosora.com/map.html
 イベント公式サイト http://www.mizunosora.com/event60.html

鉱物を愛で、酒をのみ、おいしいものを食べる―。
それだけで、もう他に言葉はいらないわけですが、でもよく考えると、ここには興味深い現象が生起しているように思います。

飲食する、すなわち同化と異化というのは、生物のいちばん基本的な営みであり、そこに生命のない鉱物を配した点が、このイベントが秘めた謎―もしそう言ってよければ―なのかもしれません。

たぶん、このイベントが進行している時、そこには<生物と無生物>、<有機物と無機物>、<生と死>、<mortalとimmortal>、<一瞬と永遠>、<精神と物質>、<欲動とロゴス>など、様々な二項対立が浮かんでは消え、時にヒトは鉱物と対立する存在となり、また時には同じグループを作り、ぐるぐると捻じれながら回り続けている…そんなイメージが浮かびます。
まあ、あんまり考えると悪酔いしそうですが、そんなことをボンヤリ考えながら、グラスを傾けるのも良いですね。

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さて、「鉱物Bar」の向こうを張って、ここはひとつ「天文Bar」というのを、どなたかに期待したいのですが、でも、「ひとり天文Bar」ならほぼ毎日開いているぞ…と思い直しました。

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なお、フジイキョウコさんと、その編著『鉱石(イシ)アソビ』については、以前記事に書かせていただきました。

■夢の鉱石雑貨舗へと続く幽かな道
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/10/04/3800464

(上の写真は、鉱物Barとは関係なく、「鉱物居酒屋」風にテキトーに撮りました。)