名月を取ってくれろと泣かれたら2016年02月27日 13時01分58秒

月は良いものですね。


釣りはヘラ(ヘラブナ)に始まり、ヘラに終わる。
天文趣味は月に始まり、月に終わる。
月はやっぱり人類にとって永遠の友であり、憧れでしょう。

でも、今ではこんな↓月球儀が現れて、いつでも憧れの存在を身近に置いて、しげしげ眺めることができるようになりました(もちろん上の画像も本物の月ではなくて、同じ月球儀をそれっぽく写したものです)。


中央にぽつんと見えるのは、クレーター「コペルニクス」。
その左上に広がる領域は、餅つきをするウサギのお腹に当る「雨の海」。
その周囲を囲む「虹の入江」(左手の凹部)からアペニン山脈、カルパチア山脈に至る地形がリアルに見て取れます。

(改めて自然光で写したところ)

この月球儀は、3Dカラープリンターを使って、イギリスの人が製作したのを購入しました。直径は90ミリ。元データはNASAから引っ張ってきたものだそうですが、地形を把握しやすくするために、高低(鉛直)方向を拡大強調しているとのこと。

(「海」部拡大)

(左下に大きく口を開けたクレーターは「クラビウス」)

こうして接写すると、成型時にできる細かな横筋が、余分なテクスチャーとなっているのが分かりますが、それでもこれだけリアルなものを、一切の継ぎ目なしに作れるのですから、3Dプリンターは大したものです。おそらく将来はさらにプリンターの解像度が上がって、より精緻な製品が出ることでしょう。

(中央は月の裏側に穿たれた「モスクワの海」)

もちろん「古玩」もいいのですが、最新の技術が生んだ「新玩」にも、なかなか味のある品がありますね。

(渡辺教具製の「ブルーテラ」と仲良く並んだところ)

泣く子にもこれを与えれば、即座に泣き止むことでしょう。

コメント

_ 蛍以下 ― 2016年02月27日 15時48分54秒

これいいですね!
6cm屈折でクラビウスを探して見つけた時の感動を思い出しました。

_ S.U ― 2016年02月28日 08時37分29秒

クラビウスがまん丸に見えたり、普段よく知っている人の思わぬ真実の姿が見られるようで新鮮ですね。
「危難の海」は、地球からは縦長のスマートに見えるんだけど実は横長だったんだとか。

_ 玉青 ― 2016年02月28日 09時33分21秒

○蛍以下さま

ちょっと成型の甘いところが、ちょうど子供用の望遠鏡で昔見た「味」に近いですね。
それでも月の裏側までしげしげと眺め、しかも撫で回すことまでできるのですから、これはやはり相当の存在感です。

○S.Uさま

何事も一方向だけから見ていると分からないことが多いですね。
人間にも表の顔や、横顔、裏の顔、いろいろありますからねえ…

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