A. ギユマン 『彗星』 ― 2007年06月01日 21時59分32秒

★Guillemin, Amedee 著
LES COMETES
470pp, 17 x 27cm, Hachete, Paris, 1875
総シャグラン装、別刷り図版11葉+本文挿絵78点
シャグラン装というのは、サメ肌状に表面をざらざらに加工した革(山羊やロバ)を用いた装丁で、鹿島茂氏によれば、装丁の格からいうと決して上等なものではないそうですが、一見すると「洋古書」のイメージにぴったりくる重厚な趣。
で、私の中では、こうした「舶来」の匂いが、彗星のイメージと何となく結びついているのです。
彗星は洋の東西を問わず、凶兆と考えられてきた時代が長かったはずですが、颯爽と尾を曳いて天翔ける「カッコいいもの」というイメージは、一体いつごろ生まれたのでしょうか…?
こういう問いになると、従来の天文学史はお手上げで、「天文趣味史」の出番ではないかと思います。(が、私にも確たる答があるわけではありません。たぶん「コメット・ハンター」と呼ばれる天文家の出現と、相前後するのではないかと思いますが…。)
★彡 ★彡 ★彡
さて、本の内容の方はまた明日。
LES COMETES
470pp, 17 x 27cm, Hachete, Paris, 1875
総シャグラン装、別刷り図版11葉+本文挿絵78点
シャグラン装というのは、サメ肌状に表面をざらざらに加工した革(山羊やロバ)を用いた装丁で、鹿島茂氏によれば、装丁の格からいうと決して上等なものではないそうですが、一見すると「洋古書」のイメージにぴったりくる重厚な趣。
で、私の中では、こうした「舶来」の匂いが、彗星のイメージと何となく結びついているのです。
彗星は洋の東西を問わず、凶兆と考えられてきた時代が長かったはずですが、颯爽と尾を曳いて天翔ける「カッコいいもの」というイメージは、一体いつごろ生まれたのでしょうか…?
こういう問いになると、従来の天文学史はお手上げで、「天文趣味史」の出番ではないかと思います。(が、私にも確たる答があるわけではありません。たぶん「コメット・ハンター」と呼ばれる天文家の出現と、相前後するのではないかと思いますが…。)
★彡 ★彡 ★彡
さて、本の内容の方はまた明日。
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