カリカチュアライズされた天文学者のルーツを探る(前編)2011年07月12日 06時10分23秒

(↑出典:Universe Today http://www.universetoday.com/74522/astronomer/


これまで何回かつぶやいてきた疑問があります。
例えば以下の記事。

■裳裾をひるがえす天文学者
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/05/13/4302388

19~20世紀の書籍や映像作品に登場する天文学者が、とんがり帽子にマントを羽織った、異様に古風な姿で造形されているのはなぜか?という疑問です。

もちろんSF映画に登場する天文学者がそうだというわけではありません。ただ、「伝統的な天文学者」「歴史的存在としての天文学者」が出てくると、「え、本当に昔の天文学者はそんな姿をしていたのか? 一体いつの時代の話だ?」と思えるような、滑稽な姿で描かれていることが不審でした。

他にもいくつかの例を、過去記事から拾ってみます。
これらを見ていただくと、私が何をいいたいか、おおよそのイメージをつかんでいただけると思います。

○「天文学の授業」と題した1900年前後とおぼしいステレオ写真
http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/11/18/959548
○同時期のジョルジュ・メリエスの映画に登場する天文学者たち
http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/05/15/4307091)。

さて、ここに来て、その答が分かったような気がするので、それについて書きます。

(この項つづく)