ジョバンニが見た世界…銀河のガラス模型(4) ― 2010年06月11日 20時17分31秒
3つめは、田原田鶴子氏のモデル。
(出典:田原田鶴子(絵)『銀河鉄道の夜』、偕成社、2000)
金属製の繊細なスタンドが素敵です。製品としての完成度は断トツでしょう。
これは現実にあって欲しいです。そして、もちろん私の机の上にも欲しいです。
銀の粒の分布に関しては、昨日の小林氏のモデルと同じことを指摘できますが、デザイン的には、むしろこのままの方が美しいかも(何だか言ってることに一貫性がないですね)。
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最後は松田一輝氏によるモデル。「文芸まんがシリーズ」と銘打ったコミック版の銀河鉄道から2コマ引用させていただきます。
(出典:松田一輝(作画)『文芸まんがシリーズ15/銀河鉄道の夜』(小田切進・監修)、ぎょうせい、第3版1994(初版1992))
レンズが木枠にはまっている点が、他にはない特徴です。
銀の粒の分布は、ますむら氏のモデルと同様で、変に銀河系っぽくないところがむしろリアルです(1コマ目の中央に見える「天の河」は勇み足?)。ただし、原文にある「両面の凸レンズ」という表現とは、ちょっと形状が合いません。
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さて、ここからまた話が変な方向に行くのですが、田原氏のモデルは難易度が高いにしても、この松田氏の考案したモデルならば、何とかマネができないだろうか?…と思って、手慰みに銀河のモデルを作ってみることにしました。
(次回につづく)
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