プレ=アポロ時代の月球儀(その3)2007年07月19日 06時07分46秒

さらにしつこくプレ=アポロ時代の月球儀を探して見つけたのがこれです。

現在アメリカで最もメジャーなReplogel社のもの。
GGGのデータベースによれば、リプルーグル社は1920年代後半の創業。最初は安価なお土産用地球儀で当たりをとり、その後1930年代後半から学校や家庭向けの地球儀の量産を始めました。50年代から60年代にかけては、飛行機や宇宙をテーマにした、ブリキ製のチープな球儀(toy globe)をいろいろ出していた、と書かれています。

例えば丸善あたりに行くと、いかにも「高級文具」という顔で鎮座しているリプルーグルの意外な過去を見る思いがしますが、地球儀メーカーとしては後発にもかかわらず、これだけの大メーカーになったのは、歴代が非常に商才に富んでいたのでしょう。

さて、写真の月球儀も金属製で、全高さ19センチほどのミニサイズ(縮尺は22,809,600分の1。半端!)。これも上記の「toy globe」の一種でしょうが、月面の表現は詳細で、そうおもちゃっぽい感じはしません。月の「海」が浅緑で表現されており、それが鈍い金色の台座に映えて、美しいと思いました。

(この項つづく)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック